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【F1決勝レポート】激しいバトル!ホンダF1は3台入賞も苦しいレース展開・・・ハミルトン圧勝、フェラーリは悪夢/F1第2戦シュタイアーマルクGP

2020年07月13日(月)0:58 am

F1第2戦シュタイアーマルクGPが3日目を迎え、レッドブル・リンクで決勝レースが行われた。

●【決勝レース結果】2020年F1第2戦シュタイアーマルクGP決勝レースのタイム結果

昨日の予選の大雨とは打って変わって、天気予報通り日曜日の決勝レースは快晴となった。気温14℃、路面温度39℃のドライコンディションだ。

■フェラーリに悪夢

レース開始早々、フェラーリに悪夢が襲う。ターン3でフェラーリが同士打ちという失態を犯してしまった。セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)のイン側にシャルル・ルクレール(フェラーリ)がやや強引に突っ込んでしまって接触。ルクレールのマシンは浮き上がるほど激しく当たり、ベッテルのリアウイングは落ちてしまった。

ベッテルはすぐにピットインするもガレージに入ってリタイア。その翌周にルクレールもピットインするも、左リアタイヤ前のフロアが激しく損傷しており、やはりガレージに入ってリタイアしてしまった。フェラーリ、いいところなしの週末となった。

その後レースコントロールは、フェラーリの同士打ちについては、レーシングアクシデントとして扱うと発表。

■各所で激しいバトル

8周目、アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)がカルロス・サインツ(マクラーレン)をオーバーテイクし、4番手に浮上。これでトップ4台はメルセデスとレッドブル・ホンダとなる。

しかし、アルボンのペースは上がらず、上位3台についていくことができない展開となった。本来なら3番手バルテリ・ボッタス(メルセデス)を追いつめ、2番手マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)のサポートをしなければならない。戦略としてチームプレイができないのがアルボンの課題だ。

フェルスタッペンはルイス・ハミルトン(メルセデス)を追いつめたいが、ハミルトンも逃げてその差を広げる。その後もハミルトンは完全にレースコントロールをしながら逃げ続けた。

24周目、最初にピットインしたのはフェルスタッペン。ソフトタイヤからミディアムタイヤに交換する。他チームも続々とピットイン。エステバン・オコン(ルノー)もピットインするもガレージに入ってしまった。どうやらトラブルのようだ。

28周目、フェルスタッペンの動きを見たメルセデスとハミルトンは、ミディアムタイヤに交換し、同じ戦略でレースをコントロールする。

バルテリ・ボッタス(メルセデス)は35周目にピットイン。3番手でコース復帰。しかし、順調にタイムアップし、67周目、ついにフェルスタッペンをオーバーテイク。これでメルセデスはワンツー体制となった。

ボッタスにオーバーテイクされたフェルスタッペンはピットインしてソフトタイヤに交換。ファステストラップ狙いだ。

■アルボン対ペレス

中団グループではピットインのたびに順位が変動。コース上で激しいバトルが数多く展開された。69周目、4番手を走行中のアレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)にセルジオ・ペレス(レーシングポイント)が襲いかかった。

ペレスはターン4でアルボンのインに飛び込んだが、アルボンの右リアタイヤにペレスのフロントウイングが接触。まるで1週間前のアルボンとハミルトンの似たような光景だ。しかしアルボンはマシンをふらつかせながらも4番手を死守。この接触でペレスはフロントウイングにダメージを負ってしまい大きくペースが低下する。

アルボンにとってのターン4は、2週連続で思い出深いコーナーになった。

■ノリス、ラスト2周の快進撃

70周目、5、6、7、8番手で熾烈な争いが繰り広げられた。

まず、ターン3で6番手ダニエル・リカルド(ルノー)をランス・ストロール(レーシングポイント)がオーバーテイク。その際、2台ともにコースアウトしてしまう。それを見たランド・ノリス(マクラーレン)はリカルドをオーバーテイクして7番手へ浮上。

そして最終ラップの71周目、ターン4でノリスがストロールをパスして6番手へ浮上。さらにアルボンとの戦いでダメージを負ってペースが落ちていたペレスを最終コーナー手前でパス。ノリスはラスト2周で8番手から3台をパスして5位フィニッシュとなった。ノリスにとっては相性の良いサーキットになった。

■メルセデスがワンツーフィニッシュ

優勝はポールポジションから完璧なレースコントロールをしたハミルトン、2位ボッタス、3位フェルスタッペン。4位は意地で守り抜いたアルボン、5位は魅せてくれたノリス。9番手スタートのノリスは3グリッド降格ペナルティがなければさらに上位で争えたようなスピードだった。

そして6位は一時4位争いをした17番グリッドスタートのペレス。7位は12番グリッドスタートのストロール。8位リカルド、9位は3番グリッドスタートだったサインツ。10位ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)までが入賞となった。

ホンダF1勢は苦しいレース展開だったものの3台入賞を果たした。

ファステストラップはサインツが記録し、1ポイントを獲得している。

次戦は1週間後、第3戦ハンガリーGPだ。

●【決勝レース結果】2020年F1第2戦シュタイアーマルクGP決勝レースのタイム結果

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