2019年F1第16戦ロシアGPが9月27日(金)、ソチ・オートドローム(1周5.848km)で開幕。現地時間11時(日本時間17時)から行われたフリー走行1回目でフェラーリのシャルル・ルクレールがトップに立った。
●【FP1結果】2019年F1第16戦ロシアGPフリー走行1回目、タイム差、周回数
90分のセッションが開始されると、規定数を超えるエンジンコンポーネント投入により決勝で5グリッド降格ペナルティーを受けることになるレッドブル・ホンダ勢がいつもより早めにコースイン。特にマックス・フェルスタッペンは小刻みにピットインしながらセットアップ作業を続けていく。
一方、複数のエンジンコンポーネント交換により母国レースでグリッド後方からのスタートとなることが決まっているトロロッソ・ホンダのダニール・クビアトはセッション開始から20分ほどが経過したところで一番軟らかいソフトタイヤでコースイン。クビアトはその時点でのトップタイムをマークしてみせる。
ところがその数分後、クビアトがコース脇にマシンをストップさせてしまう。直近2レースでもオイル漏れのトラブルに苦しめられたクビアトだが、ここでもマシントラブルに見舞われてしまった。
クビアトのストップで導入されたVSC(ヴァーチャル・セーフティカー)が解除されると全ドライバーがコースに入り、このセッション最初の走行プログラムを遂行していく。
セッション開始から40分が経過したところで全ドライバーがピットへと戻るが、この時点ではメルセデスのルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスが1-2体制を築き、そこにフェラーリ勢が続く展開となった。
セッションが後半に入ると、序盤はソフトタイヤで走行していたボッタスが中間に位置するミディアムタイヤでコースイン。そのタイヤでボッタスはその時点でのトップタイムをマークする。
フェラーリとレッドブル・ホンダは2回目の走行プログラムにもソフトタイヤで臨み、まずはルクレールがトップに立ち、セバスチャン・ベッテルが2番手に浮上。ボッタスは3番手に下がる。
ボッタス同様ミディアムタイヤでコースインしたハミルトンはボッタスに次ぐ4番手タイムをマーク。そこにレッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンとフェルスタッペンが続く展開となる。
しかし、セッションの残り時間が20分を切ったところでフェルスタッペンがルクレールにわずか0.082秒差と迫る2番手タイムをマークする。
その後、どのチームも決勝を想定したロングランプログラムに移行してゆき、順位変動はほとんど見られないままセッションが進んでいく。
セッションが終了時刻を迎える頃に、ボッタスのリアウイングのDRSシステムが壊れるというハプニングも発生。また、8番手に位置していたルノーのダニエル・リカルドがリアからマシンをバリアにクラッシュさせてしまい、リアウイングに大きなダメージを負うといったシーンも展開された。
結局、ロシアでの最初のセッションはルクレールがトップ、フェルスタッペンが2番手のままでチェッカーが振られた。メルセデス勢は4番手5番手だったものの、ミディアムタイヤで出したタイムであり、ここではまだ手の内を見せていない状態となっている。
フェルスタッペン同様決勝で5グリッド降格となることが確定しているアルボンは6番手、同じく5グリッド降格となるトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは12番手、クビアトは19番手でこのセッションを終えている。
■フリー走行1回目トップ10ドライバー
トップ/シャルル・ルクレール(フェラーリ) 1:34.462
2番手/マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ) 1:34.544
3番手/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ) 1:35.005
4番手/バルテリ・ボッタス(メルセデス) 1:35.198
5番手/ルイス・ハミルトン(メルセデス) 1:35.411
6番手/アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ) 1:35.484
7番手/ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー) 1:35.740
8番手/ダニエル・リカルド(ルノー) 1:35.287
9番手/セルジオ・ペレス(レーシングポイント・メルセデス) 1:36.321
10番手/ロマン・グロージャン(ハース・フェラーリ) 1:36.516
F1ロシアGPフリー走行2回目は、このあと日本時間21時から始まる。