ピエール・ガスリー(レッドブル)が、F1ドライバーとしてもっと成長することが2019年シーズンの目標だと語った。
2018年にレッドブルのジュニアチームであるトロロッソで初めてF1でフルシーズンを戦ったガスリーだが、ダニエル・リカルドがルノーへの移籍を決めたことからその後任に抜擢されるというチャンスが巡ってきた。
ガスリーは今季トップ3チームの一角に数えられるレッドブルでマックス・フェルスタッペンのチームメートとして戦うことになるわけだが、これまで以上に大きいプレッシャーを抱えることになるのは間違いないだろう。
実際のところ、2月に2回に分けて合計8日間のF1公式プレシーズンテストが行われたが、レッドブルはテスト会場となったバルセロナ-カタルーニャ・サーキットに1台の2019年型F1マシンしか持ち込んでいなかった。つまり、その1台のクルマをフェルスタッペンとガスリーが1日おきに交代で使用する形をとっていたわけだ。
ところが、ガスリーが2回クラッシュを喫したことにより、フェルスタッペンのテストに大きな影響が及んでしまったのも事実だ。自身も元F1ドライバーであるフェルスタッペンの父ヨスは、ガスリーの2回目のクラッシュによりマシンのパーツが不足する状態となり、息子がテスト最終日にはわずか29周しかできなかったことに言及しながら『Blick(ブリック)』に次のように語った。
「確かに、我々とレッドブルにとってうれしいことじゃなかったよ」
こうした状況に陥れば気の弱いドライバーであれば強いプレッシャーを感じ、それだけでへこんでしまいそうだ。だが、ガスリーはそうではないようだ。
「僕はいつでも楽観的な人間なんだよ」
スペインの『Marca(マルカ)』にそう語ったガスリーは次のように続けた。
「僕の目標はドライバーとして成長し続けることなんだ。僕にとってはまだ2年目だし、学ばなくてはならないことがたくさんある。でも、僕はこれ以上ない最高の場所にいるよ」
「F1チャンピオンチームで、もっとも才能豊かなドライバーの1人に数えられるマックスがとなりにいるんだからね。僕はここにいることがすごくうれしいし、チームのために全力を尽くすつもりさ」
ガスリーは、確かにトロロッソのときと比べるとレッドブルではさらに大きなプレッシャーを感じていると認めたものの、「それもこのゲームの一部に過ぎないんだ」と付け加えた。