F1レースプロモーターたちがF1オーナーであるリバティ・メディアとの対決姿勢を強めてきているようだ。
イギリスの『Daily Mail(デイリー・メール)』紙が、F1イギリスGPを開催するシルバーストンを中心とするいくつかのレースプロモーターたちが、リバティ・メディアのF1レース開催契約に対する姿勢に不満を表明しており、このままではF1開催を断念するしかないと圧力をかけていると報じている。
『Daily Mail(デイリー・メール)』によれば、F1プロモーターたちは最近ロンドンに集結し、現状についての話し合いを持ったという。
シルバーストンで開催されているイギリスGPに加え、モンツァでのイタリアGP、バルセロナでのスペインGP、ホッケンハイムでのドイツGP、そしてエルマノス・ロドリゲス・サーキットで開催されているメキシコGPが現在の開催契約が今年で満期を迎えることになっている。
このF1プロモーターたちのグループにおいて統括役を務めるシルバーストンのスチュアート・プリングルは『Daily Mail(デイリー・メール)』に次のように語っている。
「全員が不満を抱えているよ。リバティの考えは支離滅裂だ」
「我々はみんな言いなりだったし、これまでは文句も言わなかった。だが、我々は現在運営している者たちのもとでこのスポーツが今後健全にやっていけるのかと大きな疑念を抱いている」
これらのF1プロモーターたちの不満が爆発するきっかけとなったのは、リバティ・メディアが開催を目指しているマイアミでのレースのようだ。現在マイアミでのレース計画は地元の反対などに遭って宙に浮いた状態になっていると言われている。
「マイアミは見たところ(開催権料は)無料の契約を得ることになりそうだ。そんなことは誰にも受け入れられないよ。とりわけ(アメリカGPを開催している)テキサス州オースティンの連中にはね。彼らは自分たちのレースで利益を出そうと懸命に取り組んでいるんだ」
そう語ったプリングルは次のように付け加えている。
「もしこんなことが続くようであれば、F1は2級のサーキットでしかレースをできなくなるだろう。もし受け入れるところがあったとしてもね」