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ベッテル「電気自動車レースは音楽のないロックコンサートみたいなもの」

2018年12月17日(月)17:31 pm

セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)は、自動車の電動化が進んでいる現在の流れをあまり快く思っていないようだ。

フル電動フォーミュラカーによる世界選手権として知られるフォーミュラEだが、電気自動車時代に向けた実験の場という意味もあり、すでにメルセデス、アウディ、BMW、ジャガー、日産といった大手自動車会社が参戦。2019-2020年シーズンからはポルシェも参戦を開始することが明らかとなっている。

フランスやドイツなどではそう遠くない将来、化石燃料を使用する自動車の販売を禁止する方向性を打ち出すなど、自動車の電化が今後さらに加速することは間違いない。

だが、ベッテルはそうしたトレンドに対して懐疑的なまなざしを向けている。

「僕たちが一緒に育ってきたクルマは、どこかの時点でもう製造されなくなるだろうし、僕たちはそれを受け入れるしかない」

ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』にそう語ったベッテルは次のように続けた。

「だけど、僕は電気自動車で世界の問題がすべて解決されるとも信じていないよ。僕の意見だけど、それは誤ったテクノロジーだよ」

「かなり高価になるし、彼らが言うほどクリーンでもないんだ。バッテリーのことを考えてごらんよ。彼らがそれを廃棄しに来てくれることはないだろうし、代わりに僕たちが廃棄する必要が生じるだろうね」

ベッテルはさらに、電動自動車によるモータースポーツは観客を本当に魅了できるようなものにはならないと考えている。

「僕たちがやっているのはエンターテインメントだし、そこには感動が必要だよ」

そう語ったベッテルは次のように付け加えた。

「もしもロックコンサートに行って見られるのがレーザーショーだけだったら、何かが足りないってことになるよね。僕がそこに行くのは音楽があるからなんだ」

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