フェラーリが2019年にキミ・ライコネンに替えてシャルル・ルクレール(ザウバー)を起用する可能性が再び高まってきていると報じられている。
7月にフェラーリ前会長であったセルジオ・マルキオンネが亡くなったが、それまでは今季ザウバーからF1デビューを飾ったフェラーリ所属ドライバーのルクレールが38歳のライコネンの後任として2019年にセバスチャン・ベッテルのチームメートを務めることになるだろうとのうわさがあった。
だが、マルキオンネの後任としてフェラーリCEOに就任したルイス・カミレリは来季もライコネンを続投させることを望んでいると考えられており、最近ではライコネンが2019年もフェラーリに残留することになるのはほぼ間違いないと報じられていた。
■前会長がルクレールと仮契約を結んでいた?
だが、伝えられるところによれば、マルキオンネはすでに数か月前にルクレールと2019年の“仮契約”を結んでいたようだ。
そして、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』や『Kolner Express(ケルナー・エクスプレス)』、スイスの『Blick(ブリック)』などは、カミレリがルクレールのマネジャーを務めているニコラ・トッドとの間にかわされていたルクレール移籍に関する仮契約を尊重する姿勢を示しているようだと報じている。
ちなみに、ニコラ・トッドは現FIA(国際自動車連盟)会長ジャン・トッドの息子だ。
■最終決定を下すのはアリバベーネ
カミレリは、今季のF1第14戦イタリアGPが開催された先週末のモンツァで次のように語った。
「まだ何も決定してはいないし、時間的制約もない。最終決定はマウリツィオ・アリバベーネ(フェラーリ/チーム代表)が行うことになる」
アリバベーネ自身は来季もライコネンを残留させることを望んでいると考えられている。だがその一方でフェラーリのチーフテクニカルオフィサーを務めるマッティア・ビノットはルクレール起用派だと見られている。
ライコネンは、イタリアGP予選では昨年のモナコGP以来となるポールポジションを獲得したものの、決勝では終盤にルイス・ハミルトン(メルセデス)に逆転を許して2位に終わっている。
■多くのことがからんでくるとライコネン
そのライコネンは、もしフェラーリを去ることになった場合にはほかに何か選択肢があるかと質問されると次のように答えた。
「人生には常に選択肢があるものさ」
「僕自身が何をやりたいかによるし、いろんなことがからんでくる。まぁ、この先どうなるか様子を見て行こう」