2019年にはバーレーンでF1シーズン前公式テストが開催されることになるようだ。
最近はスペインのバルセロナでシーズン前公式テストが開催されるのが恒例となっていた。だが、2月下旬から3月上旬にかけてのバルセロナはまだ気温が低く、天候も不順のためあまり効果的なテストとはならないとの意見も多かった。
特に今年のバルセロナテストは低い気温に悩まされ、雪に見舞われてしまった日すらあった。こうしたことから、チームの中にはより温暖なバーレーンでシーズン前テストを行うほうがよいとの意見を示していたところもあった。
しかも、まだ公式発表はされていないものの、2019年のF1開幕戦オーストラリアGPは今年よりも1週間早い開催となると見込まれており、そうなるとシーズン前テストの開催時期も早められる可能性もある。
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、このため2019年には温暖な気候のバーレーンで実施する方向で調整が進められているとし、次のように報じている。
「チームたちはハンガリーGP(29日決勝)の前に(テスト)日程について投票したいと考えている」
「だが、FIA(国際自動車連盟)とリバティ・メディア(F1オーナー)はすでにゴーサインを出している」
だが、バーレーンでのテスト開催に関してはいくつかのチームが反対していたのも事実だ。テスト会場がヨーロッパではなく中東となればF1マシンや機材、スタッフなどの輸送コストが膨らむというのがその理由だ。
だが、伝えられるところによれば、リバティ・メディアが輸送コストの増加分を負担することに合意したようだ。
その見返りとして、リバティ・メディアはチームに対してテストをもっと“オープン”な形で行うことをチームに要請しているという。
それは、例えば、ガレージの前に天幕状のスクリーンを設けて中が見えないようにするといったことを避けるというようなことらしい。