キミ・ライコネン(フェラーリ)が今季限りでF1を引退し、来年からは再びラリーに転向するかもしれないとのうわさがささやかれている。
2007年のF1チャンピオンであるライコネンはフェルナンド・アロンソ(現マクラーレン)の加入に伴い2009年シーズン限りでフェラーリを離脱。その後は世界最高峰ラリーシリーズとしてしられるWRCに転向していた。
■トヨタWRCチーム代表とモナコで会ったライコネン
そしてこのほどライコネンの母国フィンランドの『Ilta-Sanomat(イルタ・サノマット)』が報じたところによれば、ライコネンがWRCに参戦しているトヨタチームを率いるトミ・マキネンと交渉を行っており、ライコネンが2019年から再びラリーの世界に戻る可能性が高まっているという。
このうわさが強くささやかれるようになったきっかけは、マキネンとそのチームで副代表を務めるミア・ミエッティネンがF1モナコGPが開催されているモンテカルロでライコネンのヨットにいるところが目撃されたことだ。
■ライコネン加入もありえるとトヨタWRC関係者
取材を受けたミエッティネンはライコネンのラリー転向の可能性について質問されると次のように答えている。
「キミがトヨタのドライバーとなる可能性はあるよ。だが、まずは彼がフェラーリでのキャリアを継続するかどうかを決める必要がある」
■リカルドのフェラーリ加入が濃厚?
フェラーリの事実上のナンバー1ドライバーであるセバスチャン・ベッテルは2020年までの契約を有しているが、ライコネンは単年契約となっており、来季に関しては今季限りでレッドブルとの契約が切れるダニエル・リカルドやザウバーで今年F1デビューを飾ったフェラーリアカデミードライバーのシャルル・ルクレール(ザウバー)などが後任候補としてうわさされている。
ライコネンと同じフィンランド出身の元F1ドライバーであるミカ・サロは、現時点ではフェラーリがライコネンと来季の契約を結ぶ可能性も残されてはいるが、リカルドと契約する可能性もあると見ている。
「シャルル・ルクレールはまだ若すぎるし経験も少ない。だから来季に向けてキミを除けばフェラーリにとっての本命はリカルドだけだと思うよ」とサロは語った。