2018年F1第3戦中国GPが4月14日(土)、上海インターナショナル・サーキット(1周/5.451km)で2日目を迎え、現地時間11時(日本時間12時)から行われたフリー走行3回目でフェラーリのセバスチャン・ベッテルがトップに立った。
●【画像:FP3結果】2018年F1第3戦中国GPフリー走行3回目のタイム差、周回数
サーキット全体に薄くモヤがかかるような曇り空の下で開始された60分間のセッションでは、フェラーリ勢が上海に持ち込まれたドライタイヤの中で一番軟らかいウルトラソフトタイヤに特化した走行プログラムを組んでくる。
一方、メルセデス勢やレッドブル勢はまずはソフトタイヤで走行を開始。セッション中盤にはベッテルがトップでそれにバルテリ・ボッタス(メルセデスAMG)、キミ・ライコネン(フェラーリ)、ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)の順で続く展開となる。
だが、昨夜降り続いた雨によって路面のラバーも洗い流されたようで、ドライバーたちはグリップ不足に悩まされる状況となる。セッションが折り返し点に差し掛かろうとする時点でハミルトンが大きくスピンして逆向きにコース上にクルマを止めるというシーンも展開された。
幸いハミルトンは走行を再開することができたものの、気温12℃、路面温度15℃というコンディションにうまく対応することができていない様子が見て取れる。
セッション開始から33分ほどが経過したとき、ソフトタイヤで走行していたダニエル・リカルド(レッドブル)のクルマが大きな白煙を上げてストップしてしまう。どうやらターボチャージャーが壊れてしまったようだ。セッションはここでVSC(バーチャルセーフティカー)が導入された。
セッションの残り時間が20分ほどとなったところでVSCが解除されたが、それとほぼ同時に国際映像を伝えるカメラのレンズに小さな雨粒がつき始める。しかし、その後雨脚が強まる気配はなく、多くのドライバーが一番軟らかいウルトラソフトタイヤでの予選シミュレーションを開始していく。
ここでベッテルがこのセッションでの最速タイムとなる1分33秒018をマーク。それにライコネン、ボッタス、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、ハミルトンが続き、そのままセッション終了時刻を迎えた。
期待のトロロッソ・ホンダ勢は、ブレンドン・ハートレーがトータル20周を走行して14番手、ピエール・ガスリーは16周を消化して16番手とあまりペースが上がらないまま予選前最後のフリー走行セッションを終えている。
■フリー走行3回目トップ10ドライバー
トップ/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ) 1:33.018
2番手/キミ・ライコネン(フェラーリ) 1:33.469
3番手/バルテリ・ボッタス(メルセデスAMG) 1:33.761
4番手/マックス・フェルスタッペン(レッドブル) 1:33.969
5番手/ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG) 1:34.057
6番手/ケビン・マグヌッセン(ハース) 1:34.329
7番手/セルジオ・ペレス(フォース・インディア) 1:34.445
8番手/エステバン・オコン(フォース・インディア) 1:34.456
9番手/カルロス・サインツ(ルノー) 1:34.582
10番手/セルゲイ・シロトキン(ウィリアムズ) 1:34.741
F1中国GP予選は、このあと日本時間15時にスタートする。