ウィリアムズは、フェリペ・マッサの引退を発表した。2年連続、2度目のF1引退発表だ。
昨年のブラジルGPでは、引退を決めていたマッサが他のチームや観客から拍手を浴びる感動的なシーンが見られたが、12月にニコ・ロズベルグ(元メルセデス)が突然引退し、後釜としてバルテリ・ボッタス(元ウィリアムズ)がメルセデスへ移籍したことにより、ウィリアムズの要請に応じてフェリペ・マッサはF1引退を撤回していた。
あれから1年。再び近づいてきた母国GPを前に、マッサは、早急に答えを出すようチームに求めてきた。
「もう僕がいらないなら、チームはそう言ってくれればいいんだ。僕はそれでもまったく構わないよ」
「去年は引退して心穏やかだったんだからね」
「ブラジルでのホームレースの前に、はっきりした答えがほしい」
こう述べていたフェリペ・マッサだが、発表されたプレスリリース、そして動画では、次のように語っている。
■フェリペ・マッサ「次の章の準備を」
「みんなが知っているように、昨年F1から引退を発表した後、ウィリアムズの要請に応じて今季復帰することに同意したんだ。チームとの素晴らしい4年間を楽しんできたけれど、とうとうF1での最後が迫ってきた。
妻と父、家族全員、マネージャーのニコラス(・トッド)、全ての友人、同僚、スポンサー、みんなには本当に感謝してもしきれないくらいだ。もちろん、何年にもわたって信じられないくらい情熱的に支えてくれた全てのファンには最大限の感謝を述べたい。
本当にたくさんの思い出とともに、僕の最後の2レース、ブラジルとアブダビに向けて準備をしているところだ。きっと感情的になってしまうだろうけれど、良い結果で終わりたいし、僕のキャリアの新しい章の準備をしたい」
ウィリアムズチーム副代表クレア・ウィリアムズは、「彼が1年引退を延期してくれたことには特に感謝しています。昨年、あれほど感傷的な形で見送られた後に、戻ってくるという決断は決して簡単ではなかったはずです。サー・フランク、そしてチームを代表してフェリペの今後の活躍を祈ります」と見送った。
■フェリペ・マッサ後任候補は4名
ウィリアムズ・チームは最後に、「2018年のドライバーラインナップはいずれ発表する」としている。
マッサの後任候補には4人の名前が挙がっている。数年間F1を離れていたロバート・クビサとポール・ディ・レスタ、ザウバーのパスカル・ウェーレイン、そしてトロロッソを放出されたダニール・クビアトだ。
■動画:フェリペ・マッサ引退を発表