今季はシーズン後半に思わぬ失速を経験してしまったフェラーリのセバスチャン・ベッテルだが、今ではすでに2018年のタイトル獲得に照準を合わせているようだ。
■通算タイトル数で並んだベッテルとハミルトン
先週末に行われた今季のF1第18戦メキシコGPでルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)のドライバーズタイトルが確定。これまで現役ではトップとなる4回のタイトル獲得記録を持っていたベッテルだが、ついにハミルトンにその記録に並ばれてしまったことになる。
このことについて母国ドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』から質問を受けたベッテルは次のように答えた。
「この地球上で4回も世界タイトルをとったアスリートはほんの一握りだし、誇りにできるものだよ」
「今シーズンに関してはルイスの方がよくやったんだ。だから彼がタイトルをとったということさ」
そして、ハミルトンはすでにファン・マヌエル・ファンジオが持つ歴代2位の通算5回というF1タイトル獲得記録に並ぶことを来季の目標として掲げている。
■2018年は自分たちがトップに立つ番
ベッテルは次のように続けた。
「将来何が起きるかなんて誰にも分からない。だけど、来シーズンには僕も全力を尽くしてルイスに5回目のタイトルをとらせないようにするよ」
「2017年は彼の年だった。だけど2018年はまた別の話さ。すべてがまたゼロからスタートすることになるからね」
「フェラーリは正しい方向へ進んでいるし、2018年には僕たちがトップになれると固く信じているよ」
■ハミルトンを恐れてはいない
だが、過去4年連続でドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトルを独占してきた最強F1マシンに乗るハミルトンは来季もかなり手ごわいはずだ。
だが、ベッテルは次のように主張した。
「僕はルイスを恐れたりしていないよ」
「それどころか、僕は彼にレースを挑むのが好きなんだ。もしルイス・ハミルトンに勝てれば誇らしいからね。だって彼が飛び抜けて高いレベルのドライビングをすることは誰もが知っているわけだしね」
ベッテルは、ハミルトンに勝つにはもっと自分たちが強くなる必要があるのは間違いないと次のように付け加えた。
「僕たちはもっと強くなる必要があるし、そうしていくつもりさ。結局のところ、僕たちが戦っているのはミッキーマウスやドナルドダックじゃないってことは分かっているからね」