レッドブルは、マックス・フェルスタッペンが契約を延長した背景に将来のエンジンへの期待があると話している。
フェルスタッペンは2019年までレッドブルとの契約があったが、それを2020年まで延長したことがF1アメリカGP(22日決勝)を前に発表された。
20歳になったばかりのフェルスタッペンは、将来のチャンピオン候補として、フェラーリやメルセデスAMGが獲得を目指していると見られていた。
うわさでは、フェルスタッペンの報酬は300万ドル(約3億4000万円)から少なくとも1000万ドル(約11億円)に上がったと言われている。
しかし、契約延長の理由は報酬ではないとフェルスタッペンはオランダのテレビ局『Ziggo Sport Totaal(ジッホ・スポルト・トタール)』に語っている。
「僕は、何も勝ち取れずに銀行口座に1億あるより、報酬なしで100回優勝するほうがいいよ」
■最近のホンダの進歩に「満足している」
フェルスタッペンが契約延長に合意した大きな理由の一つに、レッドブルが2019年から優れたエンジンを搭載できるという期待があるようだ。
レッドブルは現在、ルノーのパワーユニットを使用しているが、2018年から姉妹チームのトロロッソがホンダエンジンにスイッチし、その結果次第では、レッドブルも2019年からホンダエンジンに変わる可能性がある。
フェルスタッペンとの交渉で、2019年以降のエンジンについて話題になったかと聞かれると、レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは「もちろんだ」と答えている。
「彼はわれわれの計画も代替案も知っている。それが彼に契約延長を納得させた理由だ」
「しかし、詳細については教えられない」
「われわれは2018年に集中している。トロロッソについては、ホンダにスイッチする決断を下した」
「マクラーレンの進歩を見て、われわれは満足している」