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ストロールのフォース・インディア移籍説が急浮上

2017年08月09日(水)16:55 pm

今年ウィリアムズでF1デビューを飾った18歳のランス・ストロールが、また大きな話題をF1界にもたらすことになるかもしれない。

カナダのファッション業界をリードする大富豪の父親を持つストロールは、その父親の資金力に助けられてF1へのステップアップを果たすことができた「ペイドライバー(資金力でシートを得るドライバー)」であるとの見方が強かった。

■カナダ以降速さを見せ始めたストロール

事実、今シーズン序盤はチームメートのフェリペ・マッサにも大きな差をつけられており、ドライバーとしての評価は決して高いものではなかった。

ところが、地元で行われた第7戦カナダGP決勝で9位入賞を果たして初ポイントを獲得。さらに続く第8戦アゼルバイジャンGPでは予選で8番手につけると決勝でもフェラーリのセバスチャン・ベッテルやメルセデスAMGのルイス・ハミルトンがトラブルやペナルティーで順位を落としたチャンスをうまくつかんで3位表彰台獲得という結果を残している。

■ストロールの父親がフォース・インディア買収に興味?

『Italiaracing(イタリアレーシング)』は、そのストロールと父親がフォース・インディアに接触しているようだと伝えている。

インド国籍チームであるフォース・インディアは、共同オーナーであるビジェイ・マリヤとスブラタ・ロイが共に法的問題の渦中にあり、以前からチーム売却の可能性がうわさされていた。

だが、マリヤはそうしたうわさを否定し、今後チームがさらに国際的企業による支援を受けられるように来年以降はチーム名から“インディア”という語をなくすつもりだと示唆し次のように語った。

「もう少し資金が集められれば、さらに歩みの幅を広げられるだろうし、トップ3チームとコンスタントに戦うこともできるようになるはずだ」

もしストロールの父親であるローレンス・ストロールがフォース・インディアを買収するか、あるいは共同オーナーのポジションに就くようなことになれば、当然ながら息子のストロールはウィリアムズからフォース・インディアへと移籍することになるのは間違いないだろう。

■ストロールが見せた番狂わせを評価するF1ボス

バーニー・エクレストンの後任としてF1の新最高責任者に就任したチェイス・キャリーは、今季ここまでのレースの中で特に記憶に残ったシーンのひとつとしてアゼルバイジャンの首都バクーでストロールがルーキードライバーとしては史上最年少記録となる3位表彰台に上ったことだと語っている。

「スポーツにおいて、勝ち目のなさそうな者が突然成功をつかむというのは素晴らしい話だよ」

ドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』にそう述べたキャリーは、次のように付け加えた。

「ストロールはそれまでの数か月間ずっと批判され続けてきていたし、彼の父親の資金力についてもあれこれ言われてきていた。そして彼はバクーのサーキットでそれらに返事をしてみせたんだ。私はああいうことをもっとたくさん目にしたいよ」

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