今週、各チームの2017年型F1カーが発表され始めている。そして、ドイツ出身の元F1ドライバーであるハンス-ヨアヒム・シュトゥックが今年のF1マシンはこれまでに比べてよくなったと語った。
22日(水)現在において、ウィリアムズ、ザウバー、ルノー、そしてフォース・インディアが2017年型F1カーをお披露目している。今年から大きく変わったレギュレーションを反映したそれらのF1カーは、昨年よりも1周あたり5秒ほどラップタイムを短縮することになるだろうと言われている。
■ドライバー中心のF1に戻るはず
「正しい方向性だね」
1970年代にマーチやブラバムで活躍していたシュトゥックは母国ドイツの『Bild(ビルト)』にそう語ると次のように続けた。
「幅が広くなり、速くなり、パワーも高くなる。これらはすべてドライバーが中心に返り咲く助けとなるよ」
「F1は見応えのあるものでなくてはならない。コーヒーを飲みにいくためのドライブじゃないんだからね」
■ドイツではF1チケットを値下げすべき
そう語った66歳のシュトゥックだが、F1が人気を取り戻すためにはまだやるべきことがたくさんあると考えている。
例えば、ドイツでは今年もF1が開催されないという状況を迎えている。
「私からすれば考えられないことだ」
そう語ったシュトゥックは、そのためにはまずチケットの値下げをすべきだと次のように主張した。
「まずやるべきことはチケット代金を引き下げること。そして次にファンにもっといろんなものを提供することだ。2014年のホッケンハイム(ドイツGP)の観客は5万人だった。だが、140km離れたサーキットには14万人も集まったんだ」
「その理由は、すぐ買うことができるほどに手ごろだったからさ。そしていいショーだったからだ」とシュトゥックは付け加えた。