2016年のF1チャンピオンとなったニコ・ロズベルグが、ポーランド出身ドライバーであるロバート・クビサにF1復帰の道が開けるかもしれないとの報道を歓迎した。
■今年WECにフル参戦するクビサ
2006年にBMWザウバーでF1デビューを飾ったクビサは、2010年にルノーに移籍。翌2011年もロータスと名を変えた同チームで6年目のF1シーズンを迎えることになっていた。だが、シーズン前に参加したラリーレースで大クラッシュを演じ、一時は生命も危ぶまれるような大けがを負ってしまう。
しかし、その後懸命のリハビリテーションを続け、ラリーでモータースポーツの世界に復帰。そして今年はWEC(世界耐久選手権)の最高峰カテゴリーLMP1にフル参戦することが明らかとなった。
■クビサにF1カーでのテストチャンスも?
そして、最近『Telegraph(テレグラフ)』が、32歳となったクビサが近い将来F1カーでのテストにもチャレンジしたいと考えていると報じた。
かつて、将来のF1チャンピオンとの評価も得ていたクビサだが、ラリーでの事故により右腕が自由に動かせなくなっており、F1カーの狭いコックピット内でのステアリング操作は無理だと伝えられていた。だが、WECのプロトタイプマシンで戦うことになったクビサがF1カーでのテストにも前向きだということは、以前よりも腕の状態が改善してきているのかもしれない。
■クビサならすぐに速く走ってみせるはずだとロズベルグ
こうした報道に対し、ロズベルグはツイッターに次のように書き込んでいる。
「どう思う?」
「トップチームがロバートにチャンスを与えてくれることを期待するよ。それが見られたら素晴らしいだろうね! 彼はこれまで通りすぐに速く走れるはずさ」