ロン・デニス体制に終わりを告げたマクラーレンは、F1ブラジルGPが800戦目という節目のグランプリだった。
1966年から800戦を戦った名門マクラーレン。コース上ではフェルナンド・アロンソが素晴らしいオーバーテイクショーで追い上げて、貴重なポイントを獲得した。
しかし、その翌週、その大半の記録を打ち立てたボス、ロン・デニスが退陣させられた。来季に向けて重要な時期だが、チームの執行体制にも変化が出そうだ。
各チームは、2017年のレギュレーション変更をうまく活用して上昇を狙うが、マクラーレンがアドバンテージを得るには遅すぎるタイミングでの体制変更と言える。この経営陣の体制変更が即座にプラスに働くことは、通常で考えると簡単ではないだろう。もう一つの名門、フェラーリの苦戦を見れば一目瞭然だ。
マクラーレン・ホンダは、昨年は最下位争い、今年は中団争いと着実にステップしてきただけに、体制変更による現場への影響が懸念される。
節目となる800戦目を迎えたばかりの名門マクラーレンは、802戦目の来季開幕戦をどのような結果で終えるのか。レギュレーション変更のチャンスを最大限生かせる体制が早急に必要だ。
新たな伝説を作ろうと奮闘するドライバー、ホンダと全メンバーも、802戦目が新たな時代の幕開けとなることを願うばかりだろう。
■マクラーレンのF1での記録
レース出場回数:800戦
優勝回数:182回
ポールポジション:155回
ファステストラップ:153回
チャンピオンシップ優勝:8回
Today's #BrazilGP marks McLaren's 800th Grand Prix since 1966. Here's to many more. #BelieveInMcLaren pic.twitter.com/CU80CDeHwJ
— McLaren (@McLarenF1) 2016年11月13日
@McLarenF1 at 800
Races started: 799
Wins: 182
Pole positions: 155
Fastest laps: 153
Championships: 8 pic.twitter.com/YAkDN5afns— Formula 1 (@F1) 2016年11月13日