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F1イギリスGP開催も危機的状況に?

2016年11月08日(火)17:51 pm

2017年も今年と同じ年間21レースが予定されている。だが、そのうちのひとつであるF1ドイツGPはホッケンハイムでの開催契約がまだまとまっておらず、本当に開催できるかどうかは分からない状態だと伝えられている。

■シルバーストンの買収候補者が撤退

F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)が9月末に発表した暫定カレンダーでは、このドイツGP以外にもモントリオールで開催予定のカナダGP、そしてサンパウロで開催予定のブラジルGPが開催に向けて確認が必要であるとのただし書きが付けられている。

だが最近、シルバーストンでのイギリスGPも開催が危ぶまれる状況になってきていると報じられている。

1950年に現在のF1選手権の開幕戦が開催されたことで知られる伝統サーキットのシルバーストンだが、近年は財政苦境に立たされている。

現在のシルバーストン・サーキットのオーナーであるBRDC(イギリス・レーシング・ドライバーズ・クラブ)は、新たな出資者との間でサーキット売却交渉を進めていたが、どうやらこれが失敗に終わったようなのだ。

■非常に厳しい状況に置かれたシルバーストン

F1ビジネス記者として知られるクリスチャン・シルトによれば、これまで有力な新オーナー候補となっていた自動車メーカーのジャガーと、イギリス有数の富豪として知られるローレンス・トムリンソンが、いずれもシルバーストン買収から手を引くことを明らかにしたという。

シルトはさらに、『Telegraph(テレグラフ)』に次のように付け加えている。

「BRDCにとっては非常に危機的なタイミングで彼ら(買収候補者)が手を引いたことになる。BRDCの収支計算書によれば、2015年末時点での手元資金はわずか9,000ポンド(現在のレートで約117万円)にまで減っていたことが明らかとなっている」

2017年の7月9日(日)に第10戦として開催が予定されているシルバーストンでのイギリスGPだが、開催実現に向けて何らかのテコ入れが必要な状況が続いていることに変わりはないようだ。

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