22日(金)にニコ・ロズベルグとの契約2年延長を明らかにしたメルセデスAMG。来たる2018年までに彼らの関心は、『次世代』ドライバーに移るかもしれない。
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■2018年まで最高の選手とともに
ロズベルグもルイス・ハミルトンも、同年いっぱいで契約切れを迎える。そのような形態にしたのは誤りではとの説もある中、チームを率いるトト・ヴォルフは22日(金)、次のように述べ、その正当性を主張した。
「誤ってなどいない。われわれとしては、前向きな面に目を向けたい」と、F1第11戦ハンガリーGP開催中のハンガロリンクでドイツ『Sky(スカイ)』に語るヴォルフ。
「確かに、二人のドライバーを同時に失う危険性があると言えなくもない。だが、考えてもみたまえ。興味深い可能性が何通りも開けるではないか」
「毎週末、何らかの結果が出るF1において2年という時間はいかにも長い。その間にもわれわれは、次の世代を見据えなければならないのだ」
「現在われわれは、最高の選手を2人抱えている。しかし、将来は必ずしも明確ではない」
■2019年に向けて若手を育てる
ヴォルフが言外にほのめかすのは、メルセデスAMGが抱える2人の若手ドライバーの存在だ。ひとりはパスカル・ウェーレイン(マノー)。もうひとりは、現在ルノーにレンタル中の注目株エステバン・オコンである。
「(2年より)長い契約を望まなかったのは、ニコ(ロズベルグ)の方だ」とヴォルフ。「それを前提に、われわれも同意した」
「彼(ロズベルグ)は今、全盛期にある。おまけに、次の世代に何が起きるかも分からない」
「とても優秀なドライバーが何人か育っている一方で、彼らが将来(ロズベルグの)レベルで運転できるかどうかは、まだ何とも言えない。従って、われわれにとって2年の契約期間は、ちょうど良いのだ」