F1ヨーロッパGP(19日決勝)の安全性を懸念する声もあるが、それに反論するドライバーもいる。
F1初開催となるアゼルバイジャンの首都バクーで、ヨーロッパGPが開幕。ジェンソン・バトン(マクラーレン)やニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)らは、開幕前の16日(木)に、コースの安全性に対する懸念を示していた。
しかし、こうした態度にルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)は批判的だ。
「ああいうドライバーは、ほんとにグチグチ言うよ。ほんと、いろんなことに対してね」
これに対して、チームメートのロズベルグは反論している。
「さっき彼がミーティングで言っていたことは、少し違う感じだったよ。ちょっと危ないっていう側についていた」
ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)も、サーキットにはまったく不満はないという立場だ。
「ドライバーに必要なのは限界で攻めることだと僕は信じている。安全性が十分じゃないと思う人は、コーナーの手前で減速すればいい。誰もそれを止めたりしない」
「僕は何の問題も感じないね」
■縁石の問題はひとまず解決
しかし、ヨーロッパGP初日には問題も発生した。縁石を固定していたボルトが浮き上がり、タイヤをカットしていたのだ。そのため、サポートレースのGP2の予選を急きょ延期して、縁石の修復が行われた。
FIAのF1競技委員長であるチャーリー・ホワイティングが次のように話したと『Express(エクスプレス)』紙は伝えている。
「何もかもが初めてのことだ」
「彼らは最善の努力をしている。ただ、少々手を入れる必要があっただけだ」
問題となった縁石は夜の間に取り外され、必要な修復も行われた。