レッドブルのヘルムート・マルコ(ドライバー育成責任者)が、来季のドライバー体制は夏休み明けに決定されることになると語った。
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昨年17歳の若さでトロロッソからF1デビューを飾ったマックス・フェルスタッペンが、来年はシニアチームであるレッドブルに昇格することになるだろうとのうわさがささやかれている。
■フェルスタッペン昇格をほのめかしていたレッドブル首脳
そのうわさを強める要因のひとつとなったのが、マルコが「これまで、非常に優れたドライバーたちはトロロッソで最大2年間を過ごして(レッドブルに)昇格してきた。そして、フェルスタッペンはものすごく優れている」との発言を行ったことだった。
このマルコのコメントは、今年トロロッソで2年目を迎えているフェルスタッペンが来季はレッドブルへ昇格することになると示唆したものだと受け止められている。
■あれはフェルスタッペンをほめただけ
だが、マルコは29日(金)にロシアの『Sport Express(スポルト・エクスプレス)』に次のように語った。
「特別な意味を込めたわけではない。そういう言葉尻にこだわり過ぎないで欲しいね。私はただマックスの成長をほめただけだ」
「フェルスタッペンは非常に速い。それは事実だ。彼は経験を積みつつあるし、あらゆる観点から強さを増している。とりわけ、一貫性の部分においてね。彼は正しい道を歩んでいるよ」
■スパ・フランコルシャンで来季体制発表?
そう語ったマルコは、メディアが2017年にはフェルスタッペンがダニール・クビアトと入れ替わってレッドブルのシートを獲得し、クビアトの方はまたトロロッソに降格になるだろうと報じているのはあまりにも早計だと次のように続けた。
「次のシーズンのドライバー構成に関する話し合いが持たれるのは、通常夏休みが終わってからだ」
「そのころになって初めて問題を提起することが可能になるんだ。我々は8月に今後のドライバー問題を話し合うことになる。そして、スパ(F1ベルギーGP/8月28日決勝)ですべてお話しするよ」
■クビアトにも満足
そう述べたマルコは次のように続け、クビアトの成長ぶりにも満足していると示唆している。
「私は、リカルド(ダニエル・リカルド)はこれまで以上によくやっていると思う。だが、ダニールもそれについていこうとしている。それに、彼はかなりうまくやっているよ。彼の方がだいぶ若いのにね。だから、何も問題などないんだ」
「今報じられていることはうわさ以上のなにものでもないよ」とマルコは付け加えた。