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ベッテル「フェラーリへの移籍は正解だった」

2015年12月08日(火)17:21 pm

セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が、2014年シーズン限りでレッドブルを離れ、フェラーリへと移籍する判断をしたことに結果として満足していると語った。

最近、ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が、ベッテルが本当に優れたF1ドライバーかどうかは分からないという趣旨の発言を行ったことが報じられた。

ハミルトンいわく、レッドブルでずっとベッテルのチームメートだったマーク・ウェバーも、現在フェラーリでチームメートを務めるキミ・ライコネンも、いずれもすでに峠を越えたドライバーであり、いくら彼らに勝ったとは言え「彼(ベッテル)が本当にどれほどの実力があるのかを判断するのは難しいね」というわけだ。

このハミルトンの発言に関して質問を受けたベッテルは、ドイツの『SonntagsBlick(ゾンタークスブリック)』に次のように答えた。

「僕のチームメートたちがそれを聞いたらよろこぶに違いないよ!」

「結局のところ、ドライバー同士を比較するのは本当に難しいものなんだ」

2010年から2013年まで4年連続でF1チャンピオンとなる偉業を達成したベッテルだが、実際のところ、その当時は常にそういう活躍ができるのは性能の高いレッドブルF1カーのおかげであり、本当に実力があるかどうかは分からないと言われることも多かった。

だが、フェラーリへ移籍した今季は、3回の優勝を含む13回の表彰台を獲得。フェラーリ移籍初年度のドライバーによる表彰台獲得記録を塗り替えたベッテルの評価が再び高まりを見せている。

「もちろん、そういう評価を耳にするのはうれしいよ。だけど、一番重要なことは、自分が達成したことに自分が満足できるかということなんだ」

「僕はこういう人間なんだ。レッドブルでの昨年は、いろいろ言われたほどには悪くはなかったよ。そうした批判に立ち向かうには、ベッテルが違う色を身にまとい、勝利できるところを見せることが重要なんだ」

自分自身を固有名詞で表現することで、そうした批判を客観的に分析して見せたベッテルだが、2015年シーズンはレッドブルがメルセデスAMGばかりでなく、フェラーリについていくことに苦戦する状況を迎えていた。昨年限りでレッドブルを離脱し、フェラーリへの移籍を決めたベッテルには先見の明があったということになりそうだ。

「後からそう言うのは簡単だよ。だけど、あのときは未知の世界へ飛び込もうとしていたんだ。レッドブルはあのときまだ2番手の位置にいたんだからね」

そう語ったベッテルは、次のように付け加えた。

「だけど、彼らは今年はあまりうまくいかなかったと思う。だから自分の判断には満足しているよ」

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