レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、レッドブルの2016年エンジン供給契約がまとまったと26日(木)に明かした。
レッドブルは来季も引き続きルノーから供給を受けるとみられているが、それについてはホーナーは答えなかった。
「来年のエンジンについて合意に達した。数日の内に発表したいと考えている」
「開発の方向性は、皮肉にも、われわれが12か月前に達成しようとしていたものだ」
ホーナーの言う「開発の方向性」とは、レッドブルが提携しているマリオ・イリエンがルノーの開発に関与することを指すのだろうと『Motorsport.com』は伝えている。
■代替エンジンの行く末を注視
レッドブルは、2017年から現在のV6ターボエンジンとは別の独立系エンジンメーカーによる代替エンジンを導入する計画を支持していたが、これはF1委員会で否決された。代わりに現在のエンジンメーカーが共同で改善策をまとめることになっている。
これについてホーナーは次のように語った。
「メーカーが1月15日までに現在ある問題点に取り組む」
「それがまとまらなければ、独立系エンジンが復活するだろう。従って、1月15日に何が起きるかを首を長くして待っているところだ」
■ルノーが抱える課題は深刻
レッドブルは、F1第18戦ブラジルGPでルノーが11トークンを使って改良した新型パワーユニットを導入したが、GPSのデータから、以前の仕様よりパワーダウンしていることが分かったと『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は伝えている。
ルノーも、パフォーマンスが予想通りの向上を見せなかったことを認めている。
ブラジルGPではグリッド降格ペナルティーを受けて新型パワーユニットを導入したダニエル・リカルド(レッドブル)だが、最終戦のアブダビGP(29日決勝)は以前のエンジンに戻して臨む。
「彼ら(ルノー)の目の前にやるべき仕事があることは明らかだよ」とリカルド。
「あれをさらに改良するのか、まったく違うものを始めるのか、僕には見当も付かないけれどね」