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レッドブルのエンジン問題「正式発表も近い」とリカルド

2015年11月23日(月)17:42 pm

レッドブルが、ルノーのパワーユニットを搭載して2016年も走るのはほぼ間違いないようだ。

2010年から2013年まで4年連続でドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトルを独占してきたレッドブル・ルノーだが、V6パワーユニットが導入された2014年以降はメルセデスAMGに圧倒され、タイトルに見放されてしまっている。

ルノーとの関係が悪化し、本来2016年まで結ばれていた契約の早期解除を申し入れたレッドブルだが、メルセデス、フェラーリ、ホンダからもエンジン供給を受けることができず、このままではF1から撤退せざるを得ないとほのめかしていた。

昨年、トロロッソからトップチームのレッドブルに昇格し、今年2年目のシーズンを過ごしているダニエル・リカルドは、20日(金)に『Speedweek(スピードウィーク)』に次のように語った。

「かなりたくさんのエンジンサプライヤーがノーと言ったことは残念だね。だけど、彼らが断った理由も理解はできるよ。僕たちにはかなりいいシャシーがあるから、彼らは僕たちのことを少し恐れているんじゃないかな」

だが、最近のうわさによれば、レッドブルではルノーから購入したエンジンを、ノーブランド、もしくはタイトルスポンサーであるインフィニティのブランド名で走らせることになりそうだと言われている。そして、ジュニアチームのトロロッソは、フェラーリの2015年スペックエンジンを搭載することになると考えられている。

■来年も走るとレッドブル首脳

レッドブル総帥であるディートリッヒ・マテシッツの右腕だと称されるヘルムート・マルコ(レッドブル/モータースポーツアドバイザー)は、レッドブルとトロロッソが来季もグリッドに並ぶことは確かだと次のように語った。

「どちらのチームも来年は出走するよ。実際にどういう形になるかは、まだ話すことはできないんだ。もう少し待って欲しい」

いずれにせよ、うわさされているレッドブルとトロロッソのエンジン契約は2016年の1年限りのものだと考えられている。そして、2017年からはF1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)が導入を進めている独立系エンジンメーカーによる“クライアントエンジン”に移行することになるようだ。

そして、伝えられるところによれば、来季レッドブルからエンジン供給費用として3,000万ユーロ(約39億円)の支払いを受けることになるルノーでも、レッドブルにエンジン供給を続けることに満足しているようだ。

■2チームへ供給するほうが好ましいとルノー

「私に言わせれば、我々はあとに引けないような状況にはしたくないとずっと明確にしてきていた」

そう語ったルノーのF1プロジェクト責任者シリル・アビテブールは、次のように続けた。

「我々が追いつきたいと考えているのは秘密でもなんでもないし、1チームよりは2チームへ供給したほうがうまくやれると思っている」

ここでアビテブールが言及した2チームとは、ルノーが買収し再びワークスチームとして運営することになるであろうロータスとレッドブルのことで間違いないだろう。

■数週間のうちに発表か

リカルドも、近いうちにレッドブルの来季のエンジン問題に関する正式発表も行われることになるだろうとほのめかしている。

「基本的に、マルコが来年も僕たちはグリッドにつくということを認めたわけだし、僕も仕事を失わずに済むのはいいニュースだよ」

そう語ったリカルドは、次のように付け加えた。

「僕は何も約束なんてできないけれど、あと何週かのうちには詳しいことが分かるはずだよ」

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