フィンランド出身の元F1ドライバーであるヘイキ・コバライネンが、同郷のバルテリ・ボッタスのF1キャリアはウィリアムズでくすぶって終わることになる可能性もあると語った。
今シーズン序盤には、昨年から今年序盤にかけていまひとつ波に乗れずにいたフェラーリのキミ・ライコネンが今季限りでシートを失うのではないかと考えられていた。そして、そのライコネンの後任候補筆頭だと考えられていたのが8月末に26歳となったボッタスだった。
だが、フェラーリは最終的に同じフィンランド出身の35歳となるライコネンとの契約延長を決定。これにより、ボッタスは来季もウィリアムズで4年目のF1シーズンを迎えることになる。
2007年にルノーF1からF1デビューを果たし、2008年と2009年には名門マクラーレンのドライバーとなって優勝も一度経験しているコバライネンは、後輩ドライバーにあたるボッタスについて次のように語った。
「バルテリはまだ若い。彼には明るい未来があると思っているよ」
「彼にはF1チャンピオンになれるだけの潜在能力があるよ。だけど、それをウィリアムズで達成できるかどうかは分からないね」
現在は日本のGTシリーズで活躍している33歳のコバライネンは、さらに次のように続けた。
「バルテリも、いつかはタイトルを勝ち取ることができるクルマに乗ることが必要だ。だが、もし再来年(2017年)にそれを実現することができなければ、彼は勢いを失ってしまうかもしれないよ」
「そうなったら、そこから復活するのは難しいからね」とコバライネンは結んでいる。