元F1チャンピオンのジャック・ビルヌーブが、フェラーリではキミ・ライコネンを来季も残留させたほうがいいだろうとほのめかした。
先週末のF1オーストリアGP(第8戦)で、予選Q1で敗退し、決勝でも1周目でクラッシュしてリタイアとなったライコネン。
前戦カナダGP決勝でも痛恨のスピンを喫して3位表彰台を棒に振ったという経緯もあり、ライコネンのフェラーリでの将来が危うくなってきたようだと受け止めている者も少なくないようだ。
伝えられるところによれば、ライコネンとの来季の契約延長選択権を持つフェラーリは、近いうちにライコネンとの契約を延長するかしないかの結論を出すのではないかといううわさもささやかれているという。
だが、1997年のF1チャンピオンであるビルヌーブは、フェラーリではあわてて最終結論を出すようなことはないだろうとフィンランドのテレビ局『MTV3』に次のように語った。
「キミにはほかに移籍できるいいチームがあるわけではないし、フェラーリもそれは分かっている。だから彼ら(フェラーリ)には彼との契約を急ぐ必要はないだろう?」
一方で、ビルヌーブは現在ライコネンの後任候補ナンバー1だとうわさされているウィリアムズのバルテリ・ボッタスに関して、その実力に疑問を投げかけている。
「彼(ボッタス)はいくつか素晴らしいレースをしたよ」
そう語ったビルヌーブは、次のように付け加えた。
「だけど、彼はときどきフェリペ(マッサ/ウィリアムズ)に後れをとることがある。彼も速いドライバーではあるけれど、キミよりも速いだろうか?」