フェラーリのセバスチャン・ベッテルが、今年のドイツF4シリーズの後援者に名前を連ねることになったと『Bild(ビルト)』が報じた。
フォーミュラカーレースの入門シリーズという位置付けとなっているF4だが、今年のドイツF4シリーズは今週末にモートルシュポルト・アリーナ・オッシャースレーベンで開幕を迎える。
「スタートリストに載っている何人かの若いドライバーを知っているよ」とベッテル。
これまで4回F1王座についたベッテルだが、それはいずれも天才F1カー設計者と称されるエイドリアン・ニューイが設計したレッドブルのマシンで獲得したものだ。そのニューイの息子であるハリソン・ニューイが今年のドイツF4にデビューすることになっている。
もちろん、ベッテルが知っているもうひとりのドライバーが、かつて7度F1タイトルを獲得したミハエル・シューマッハの16歳となる息子ミック・シューマッハであることは言うまでもないだろう。ミックはハリソンのチームメートとしてF4開幕戦を迎えることになる。
ベッテルにとって、同じドイツ出身の伝説的元F1チャンピオンは、かつて彼の師匠的存在であり、また友人でもあった。
27歳となるベッテルは最近、自分が2015年からフェラーリに加入する決断をしたことに関し、シューマッハに率直な意見を求めることができなかったのは残念だと語っていた。
シューマッハは、2013年末のスキー事故によって脳に受けた障害からの回復をめざし、今も自宅での療養が続けられている。
「それができないことをすごくさびしく思っているよ。彼だったら自分の考えていることを正直に僕に伝えてくれたであろうことは確かだからね」
そう語ったベッテルは、次のように付け加えた。
「彼が長年僕に対して正直な助言を行ってくれたことは、僕にとってはすごく特別な意味のあることだったと思うんだ」