2月に起こったフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)の不可解なテスト走行中のクラッシュについて、また新たなうわさがささやかれている。
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』のミハエル・シュミット記者は、クラッシュ後のアロンソに対して過度の投薬が行われていたのかもしれないとの仮説を報じている。
3月26日(木)にF1マレーシアGP(第2戦)の共同会見に臨んだアロンソは、バルセロナで壁にクラッシュしたときに気を失っていたとのこれまでの報道を否定していた。
だが、アロンソも記憶がない時間があったことも認めている。アロンソは次のように語っていた。
「僕はいい状態で病院へ行ったよ。2時から6時くらいまでかな、それくらいにわたって覚えていない時間もあるけれどね」
こうした証言を受け、シュミットは次のように続けている。
「われわれの耳には、アロンソに対して誤って鎮静剤が2回投与されたようだとのうわさが聞こえてきている。最初は事故現場で、そしてサーキット内の病院でさらに投与されたようだというものだ」
「アロンソが薬によって恍惚(こうこつ)状態となっていたのだとすれば、彼の事故当時の記憶が後になってよみがえったことや、2時から6時にかけての記憶が抜けていることにも説明がつく」
そう書いたシュミットは、次のように付け加えた。
「さらに、3日半にわたって入院する必要が生じたことについても理解できるものだ」