2016年F1カレンダーにドイツGPは載らないかも。以上のように発言したバーニー・エクレストンに対してホッケンハイムが態度を硬化させた。
今年のドイツGPは大騒ぎの末に2015年カレンダーから抹消された。そもそも、開催を予定していたニュルブルクリンクが所有権でトラブルを起こしたのが原因だ。
そこでエクレストンはホッケンハイムに交渉を持ちかけたが、金銭条件が合わずに決裂した。
来年は、契約どおりならホッケンハイムが開催予定のはずだ。
ところが27日(金)、同サーキットの2016年ドイツGP開催について質問されたエクレストンは、これを言下に否定したのだ。
「契約がどうした」とエクレストン。「そんなものは誰も彼もが持っている」
こうしたエクレストンの発言を受けてホッケンハイムのCEOゲオルグ・ザイラーはドイツ『Mannheimer Morgen(マンハイマー・モルゲン)』紙に次のように語った。「われわれには2016年と18年の契約がある」
「もし条件が満たされなければ、償いは受けてもらう」
一方で騒動の元を作ったニュルブルクリンクだが、サーキット支配人のカーステン・シューマッハはF1カレンダー復帰に意欲を見せている。
「ドイツのF1グランプリ開催は原則的に可能だ」とドイツ『SID通信』に話すシューマッハ。「だが現在の条件では無理だ」
「8万人の観客をサーキットに呼び戻すには、F1にそれなりの魅力が必要だ。そうすればサーキットも開催にかかる出費を請け負うことができる」
ドイツGPは主催者側に問題ありとするエクレストンだが、ホッケンハイムばかりかニュルブルクリンクも、これにはカチンときた。
シューマッハは、「どのF1権利者にも」果たすべき役割があると次のように話す。
「レース主催者ばかりに責任を負わせるのが正しいとは思わない」