F1統括団体のFIA(国際自動車連盟)は、マクラーレンやフェラーリに続き、旧マルシャの2015年F1復帰を積極的に支援することになった。
昨年まで旧マルシャにエンジンを供給していたフェラーリは、多額の売掛金が未回収となっている。しかしながら、2014年仕様のV6ターボを使わせることで、2015年に呼び名をマノーと改める同チームと同意したのだ。
同じく旧マルシャに部品を納めていたマクラーレンも、やはり七ケタの金額を回収できていない。それでもマノーに「引き続き可能な援助を続ける」と、寛大な態度を示している。
そして、FIAだ。彼らは、2015年規則に合致したマシンの準備を急ぐマノーを側方から支援する。
例年、開幕戦の車両検査が行われる二週間前には公式かつ法的拘束力のあるエントリーリストが発行されるものだ。
しかし、ドイツ人F1記者ラルフ・バッハのブログによるとFIAは、2015年リストの締切を延長。マノーに時間的余裕を与えている。
それでも、3月6日(金)にはメルボルン行きの貨物便が締め切られる。マノーはそれまでに2015年型車を完成、耐衝撃テストに合格し、さらにはF1グリッドに並ぶ金銭の用意があるところをFIAに示さねばならない。
「われわれも助けようとはしている」とバッハのブログ『f1-insider.com』に語るのは、FIA広報だ。「しかし同時に彼らマノーも、F1参戦プロジェクトが財政的にも法的にも健全であることを証明する必要がある」
「加えて、彼らの新車は2015年の技術規則に合致しなければならない。決して容易ではないのだ」
「われわれも、なるべく長くエントリーリストの空きを保っておくつもりだ。少なくとも、FIAが納得するようなF1プロジェクトの可能性を与えてやりたい」