はっきりいって、マクラーレンがトラブルから抜け出すのは容易ではない。
19日(木)に始まったF1バルセロナ合同テストで、ホンダのパワーユニットに取り付けられたMGU-K(運動エネルギー回生システム)のシールに不具合が発覚。技術者の面々は同部品の再設計を迫られた。
新しい部品は21日(土)に装着されたが、それもまた破損。この日運転を担当したジェンソン・バトンは、結果表の最下位に沈んだ。
それより前、チームのレーシング・ディレクター、エリック・ブーリエは、開幕戦オーストラリアGP(3/13-15)までにマクラーレン・ホンダが予定したテスト項目の半分しか消化していないと明かした。
各国からの報道によるとバトンは、「それが今は43パーセントになったよ」と率直に認めた。
「状況は見た目ほど深刻じゃない」「いま抱えているもろもろの問題は、いずれ絶対に解決する」
「開幕戦に勝てるクルマにはならないだろう。それは分かる」というバトン。「でも、最終戦までには勝利を狙えるマシンになるかも」
「このクルマはとても多くの潜在能力を秘めている」「でも、それを引き出すのは簡単ではない。しょっちゅうクルマの分解と組み立てを繰り返している段階だからね」