フェラーリ社長のセルジオ・マルキオンネが2015年序盤の苦戦を予想したのに続き、フィアット会長ジョン・エルカーンも同じことをいい出した。
去年の大改革に伴って社長に就任したマルキオンネは、フィアット・クライスラーのCEO(最高経営責任者)を兼務する。そんな人物が、フェラーリは調子を上げるにしても2015年選手権の終盤と発言。
さらにはニューヨーク生まれでフィアット元会長ジャンニ・アニェッリの孫にあたるエルカーンも、イタリア『La Repubblica(レプブリカ)』紙上で「フェラーリは努力せよ」とハッパをかけたのだ。
「チームのスタート地点は、いわれなくても皆が分かっている。今年重要なのは、着実な改善を示すことだ」
「前に進むのが大切なのだ」と念を押す、38歳のエルカーン。
難しいスタートを切るのはフェラーリだけではない。同チームの元ナンバーワンでマクラーレン・ホンダに移籍したフェルナンド・アロンソも、2015年が苦戦のシーズンになると予告している。
彼は、ソーシャルメディアを使ってフォロワーたちにスペイン語で次のように述べたのだ。「今年レースに勝つのは難しい」
マクラーレンで2015年の目標について彼は、こう話す。「学ぶとともに、助けとなり、幸せでいたい。そして、いずれは勝つ」