フェラーリ、2015年開幕戦の目標は控えめ
イタリアの名門F1チームであるフェラーリは2015年シーズン開幕戦（オーストラリアGP／3月15日決勝）に向け、控えめな目標を設定しているようだ。
フェラーリの専属ジャーナリストとして知られるレオ・トゥッリーニは、『Quotidiano（クオティディアーノ）』の自身のブログに次のように書いている。
「フェラーリのメルボルン（開幕戦）での最低限の目標は、土曜日の予選で2台ともQ3に進出することだ」
「最大の目標は、正直に言って、そうなるとは思えないが、（オーストラリアで）表彰台に上ることだ」とトゥッリーニは付け加えている。
2014年シーズン途中に前会長であったルカ・ディ・モンテゼモーロを更迭し、新たにフェラーリの最高責任者に就任したフィアット・クライスラーの会長であるセルジオ・マルキオンネは、すでにファンに対し、2015年も厳しいシーズンを迎えることになるという心構えをしておくべきだと語っていた。
マクラーレン・ホンダへ移籍したフェルナンド・アロンソを擁しても5年間F1タイトルから遠ざかり、新レギュレーションが導入された2014年にも苦戦を強いられることとなったフェラーリでは、モンテゼモーロ会長の更迭や二度にわたるチーム代表交代を始め、技術陣に関しても大幅なリストラを行っている。その革命的なチーム改造の効果が表れるまでには、まだしばらく時間がかかるとみて間違いないようだ。
トゥッリーニはブログの中で、先週マルキオンネがデトロイトで語った「もし2015年シーズンの最終段階で我々がまだ大きく離されているようなことがあれば、もう何も言い訳はできないだろう」というコメントを引用している。
だが、そのフェラーリに2015年シーズンから新たに加わることとなったセバスチャン・ベッテル（元レッドブル）、エステバン・グティエレス（控えドライバー／元ザウバー）、ジャン-エリック・ベルニュ（開発担当ドライバー／元トロロッソ）というドライバー勢はすでにマラネロを訪れ、新たなシーズンに向けた準備活動を開始している。
トゥッリーニは、ベッテルの2015年のチームメートとなるキミ・ライコネンも、今週、2015年になって初めてマラネロのフェラーリ本部に顔を出す予定になっていると付け加えている。
