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FIA、ホンダにも一定のエンジン開発継続を認める

2015年01月19日(月)10:51 am

今年からエンジンサプライヤーとしてF1復帰を果たすホンダだが、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)がそのシーズン中のエンジン開発継続に関して一定の譲歩を示した。

2015年シーズンに入るにあたり、エンジン開発凍結ルールに抜け穴が見つかったことで、FIAは2014年からV6ターボエンジンを供給しているメルセデス、フェラーリ、ルノーに関しては2015年にはシーズンを通じてエンジン開発を行うことを承認。

だが、FIAでは当初、2015年からエンジン供給を開始するホンダに関しては、この抜け穴は適用されず、昨年ライバルメーカーたちがそうしたのと同様に2月28日にホモロゲーション(認証)を受けた後は、エンジン開発は凍結されることになるという解釈を示していた。

だが、この判断に不満を抱えるホンダとマクラーレンでは先週FIAとの話し合いを実施。マクラーレンのレーシングディレクターであるエリック・ブーリエは、イギリスのテレビ局『Sky(スカイ)』に「公平かつ平等であるべきだとの考えのもとに交渉を行っている」と語り、次のように付け加えていた。

「我々は公平な解決策を見いだすことができると強く信じているよ」

そしてその結果、ホンダにもエンジン開発継続が認められることになったと17日(土)に報じられた。それによれば、ホンダとFIAのF1競技委員長であるチャーリー・ホワイティングとの間で複雑な解決策が合意に至り、ホンダも2015年シーズンの間にその決定に基づいて一定の範囲において開発継続が認められることになったようだ。

だが、ホンダに許されるエンジン開発の量は、ライバルエンジンメーカーたちが、それぞれ32の開発トークンのうち最初のレース(開幕戦のオーストラリアGP/3月15日決勝)までにいくつのトークンを使用するかによって決定されることになるという。

ホワイティングは、イギリスの『BBC』が報じた書類の中で次のように語っている。

「(例えば)2014年に参戦した3つのメーカー(メルセデス、ルノー、フェラーリ)がシーズン開幕時において未使用のトークンをそれぞれ8つ、7つ、5つ残していたとすれば、新たなメーカー(ホンダ)はシーズンを通じて6つのトークンを使うことが許される」

しかし、最近報じられていたところによれば、2014年に圧倒的な強さを誇ったメルセデスでは、最初の数レースは2014年型エンジンを使用してくるのではないかとも言われており、そうなればメルセデスは2015年の開発トークン32枚をまったく使わずに最初のレースを迎えることになる可能性もある。

ルノーからワークスエンジンの供給を受けるレッドブルの最高技術責任者エイドリアン・ニューイは、『Sky(スカイ)』に次のように語っている。

「最近のルール変更に対しては、ルノーとともにそれにどう対応するのが最善かということを検討しているところだ。まだどうするかははっきりしていない」

実際に、ホンダが2015年シーズン中にどれほどのエンジン開発継続が認められることになるのかは、実際にシーズン開幕を迎えてみるまでは不明な状況だ。

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