三菱は25日(木)、同社のプラグインハイブリッド車である「アウトランダーPHEV」が、住宅との相互電力供給が可能になったと発表した。
従来、V2H(Vehicle to Home)機器を利用した住宅との相互電力供給については、これまで「MiEV(ミーブ)」シリーズなどの電気自動車に対してのみ適用が認められていた。だが、「アウトランダーPHEV」はV2H機器との接続中にエンジンが作動しない仕様となっていることで、電気自動車と同様の適用が認められたもの。
これにより、停電時や災害時などに「アウトランダーPHEV」に蓄えた電気を住宅へ供給することが可能となるが、これはプラグインハイブリッド車としては世界で初めてとなる。これから「アウトランダーPHEV」を購入する場合はもちろん、すでにユーザーである場合も車両に急速充電口が装着されていればV2H機器を利用できる。
なお、「アウトランダーPHEV」には災害時の避難場所やアウトドアなどにおける利用を想定し、車両から直接家電製品に電力を供給することができるAC電源(100V/1500W)がメーカーオプションで用意されており、満充電で一般家庭の日常使用電力の約1日分、ガソリン満タン状態で約10日分に相当する電力を供給することが可能となる。