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マルシャ破たんの原因をつくったのはチーム首脳陣?

2014年12月22日(月)12:02 pm

2014年シーズン終盤に、ケータハムとマルシャの2チームが経営破たんに陥り、その再建に関しては管財人の手に委ねられることになっていた。

ともにF1アメリカGP(第17戦)と続くブラジルGP(第18戦)を欠場した2チームだったが、ケータハムのほうは批判もあったもののインターネットを通じたクラウドファンディング手法による資金調達が功を奏して最終戦アブダビGPへのエントリーを実現していた。

だが、マルシャのほうは最終戦復帰が実現せず、現在ではチームの消滅がほぼ確定的な状況となっている。

F1ビジネス記者として知られるクリスチャン・シルトによれば、チームの管財人は先週、債権者たちへの支払いに充てるために1,000アイテムに及ぶチームの資産をオークションにかけて売却したという。

しかし、F1最高責任者であるバーニー・エクレストンは、もしマルシャが問題を解決できれば、2014年シーズンのチームランキング9位となったことに対する賞金を支払う準備はあると語っている。その額は5,000万ドル(約60億円)以上にも及ぶという。

エクレストンは、『Independent(インデペンデント)』に次のように語った。

「もしマルシャが年間を通じて活動するための十分な資金を持つ誰かを見つけることができ、我々がそれを認めれば、我々としてもこれまでと同様の対応をすることになるだろう」

マルシャのオーナーは、ロシア人のアンドレイ・チェグラコフだったが、エクレストンに言わせれば、そのチェグラコフは「いい人」であり、マルシャを窮地に追い込んだのは現場で実際にチーム運営を行っていた首脳陣のほうだと指摘している。

「彼(チェグラコフ)はひどいアドバイスのもとに、あまり多くのことを知らないままチーム運営に加わったんだ」

ロシアの『RIA Novosti(ロシア・ノーボスチ通信社)』にそう語ったエクレストンは、次のように付け加えた。

「彼に誰かもっといい助言者がついていれば、彼は今日もF1を続けていたんじゃないかと思うよ」

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