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F1観客数減の理由のひとつは高額なチケットだとF1チーム代表者たち

2014年09月17日(水)18:35 pm

イギリスの『Telegraph(テレグラフ)』が、F1チーム代表たちが、F1にとってその高額なチケット料金が大きな問題であるとの認識を示したと報じている。

『Telegraph(テレグラフ)』は、今年はこれまで長年にわたってF1を開催してきた伝統的なサーキットであるスパ・フランコルシャン(ベルギー)、ホッケンハイム(ドイツ)、そしてモンツァ(イタリア)などで観客数が大きく減ってしまったと指摘。

今年はV6ターボエンジンの導入により新たな時代を迎えたF1だが、昨年までの自然吸気V8エンジンが発していた切り裂くような音が失われたことに加え、ハイブリッド化された技術やそれに対応するルールの複雑さが増したことに不満を訴えるファンも多く、F1内部にもそうした方向性に疑問を投げかける声も出ている。

それに加え、F1最高責任者であるバーニー・エクレストンはF1開催サーキットとの開催権料の交渉においては非常に厳しいことでも知られている。その結果として、レース主催者はとんでもなく高額なチケット料金を設定し、観客にそのツケが回されるという状況となることも珍しくはないとされている。

そして、F1チーム代表たちが最近エクレストンと行った会議においてこの問題を取り上げたという。

メルセデスAMGのビジネス担当責任者であるトト・ヴォルフは、この件に関して次のように語った。

「我々はあえてチケットの価格に関する話し合いを持った。そしてスパやモンツァ、そしてホッケンハイムなどの伝統的なサーキットにおいてそれがどれほどの影響や重要度を持つかということについて話し合ったんだ」

「そうしたレースはF1カレンダーに必要なものなんだ。これは世界規模のスポーツだからね」

そう述べたヴォルフは次のように付け加えている。

「我々は海外へも足を向け、新たな国にも拡大をしていく必要がある。そしてそれが行われてきている。だが、ホッケンハイムやモンツァといった伝統的なサーキットにおいても観客席を満員にする必要があることは明白だと考えているよ」

さらに、マクラーレンの総帥であるロン・デニスも、2014年の観客数に関する懸念を表明し、こうした現象に関する調査の実施を要請している。

「シルバーストン(イギリス)やオーストリアへ行けば満員なのに、ドイツでは半分しか観客席が埋まらないというのはどうしてなんだ?」とデニス。「そこには何か理由があるはずだ」

「我々も想像することはできる。だがそれには全く科学的根拠はない。我々はなぜこういうことが起こるのかということについて、正しく理解しなくてはならないんだ」

「チケットの価格だろうか? 地元のヒーローがいないからなのか? それが何であれ、我々は取り組まなくてはならない」とデニスは締めくくった。

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