7度のF1王者であるミハエル・シューマッハは、自宅でおよそ15人からなる医療チームの治療を受けているとドイツの『Bild am Sonntag(ビルト・アム・ゾンターク)』紙が伝えた。
シューマッハは昨年末のスキー事故以来グルノーブル大学病院で集中治療を受けていたが、今年6月にこん睡状態から回復し、スイスのローザンヌ大学病院に転院してリハビリテーションに入り、先週8か月ぶりにスイスの自宅に戻った。
しかし記事によると、現在もローザンヌのリハビリ施設と同等の規模と専門性を持ったチームが治療に当たっているという。
このことはリハビリ施設の広報担当者も認め、次のように説明している。
「現在ミハエルを担当しているチームの大半は、私たちの専門家によって訓練を受けました」
「私たちは治療の経過を見守っており、今も連絡を取り合っていつでもお役に立てる態勢をとっています」
シューマッハのマネージャーであるザビーネ・ケームも先週の声明で、退院するのはシューマッハの健康状態に大きな変化があったからではないと述べていた。
記事は、ドイツの脳専門病院のマンフレット・シュピッツァー医師の次のような話を紹介している。
「ミハエル・シューマッハの病状については分からないが、状態が安定しているなら、今は慣れ親しんだ環境がきっと役に立つだろう」
「脳に深刻な損傷を負った患者には、そうした感情的な刺激が非常に重要だ」