ハミルトンとロズベルグ、場外バトル再開
夏休みを終えてF1第12戦ベルギーGPに乗り込んだ、ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグのメルセデスAMGコンビ。これに合わせてふたりのライバル関係も再燃だ。こんどは、2014年残りのレースでお互いどのように戦うかで意見が分かれている。
休暇直前の第11戦ハンガリーGPでハミルトンがチームオーダーを拒否したことから、ただでさえ危ういふたりの関係は崩壊寸前までいった。
ドライバーズ選手権をリードするロズベルグは21日（木）、ハンガリーでチーム内は「めちゃくちゃ」だったと打ち明けた。おそらくハミルトンの命令拒否だけでなく、それに対するチームの反応も含めてのことだろう。
だがロズベルグは、それ以上多くを語ろうとしなかった。
その空白を埋めるように、ハミルトンは報道陣に次のように話す。「彼（ロズベルグ）はチームに話し合いの機会を設けるよう要請したんだ」
「ちゃんと議論したいみたいだね。でも、僕にとってはすでに過去のことだ。とっくに終わった話さ」
ここでハミルトンは白状する。ハンガリーGP決勝中、戦略が違うからとロズベルグを前に行かせるよう指令が下ったとき、もしやチームはロズベルグを勝たせる方針だったのではと思ったらしいのだ。
「結局のところ、チームだって勝ちたいんだよ」と、F1公式ウェブサイトに語るハミルトン。
「ときには、次のような決断を迫られることがある。よし、こちらのドライバーに勝たせよう。そのほうがチーム成績が上がるってね」
「そのときは心穏やかでいられない。もちろん（ハンガリーを）去るときも考えたさ」と、ハミルトン。「不安にかられてしまったよ」
ただ、今はそんな状況もクリアになった。「今週末のスパで技術責任者パディ・ロウが明らかなチームオーダーを出したら、ギアを一速落として彼（ロズベルグ）を先に行かせるさ！」
その反面、日曜日の決勝とそれ以降、ハミルトンの方針は明確だ。
「僕は自らの能力と均等な機会でタイトルを取りたい」と、ハミルトン。「二位に甘んじて、いい人みたいにいわれるのはまっぴらだ」
