ロシアとF1は、今年初開催が予定されているロシアGP(10月12日決勝)の開催準備を推し進めている。
ロシアとウクライナの政治情勢悪化に伴い、ロシアGP開催を危ぶむ声が以前からささやかれていた。そしてマレーシア航空MH17便の撃墜事件があってからはその懸念が一段と高まっていた。
だが、ロシアの『Championat(カンピオナ)』は、ロシアGP開催に向けた準備は着々と進んでいると主張している。
最近の動きとしては、F1最高責任者のバーニー・エクレストンが率いるF1の商業権管理組織FOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント)の代表者がソチのサーキットを訪れ、テレビ放送施設や、メディアや解説者用の施設、そして実際のパドックの様子などを視察している。
『Championat(カンピオナ)』はFOM関係者のコメントを引用しながら、「とりわけ、歩道橋部分やカメラの配置位置、そしてデジタルフラッグの使用などの点に注意が注がれていた」と報じている。
同紙はさらに、2014年冬季オリンピックが開催された会場の周囲に建設されたソチ・サーキットの最終検査が、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)によって8月後半に行われる予定だと伝えている。
ザウバーのチーム代表であるモニシャ・カルテンボーンは、政治的状況にもかかわらず、F1チームでは今のところ10月に開催されるレースには参戦するつもりだと次のように語った。
「我々は統括団体(FIA)と商業権保持者(FOM)に判断を委ねなくてはなりません」
「責任を取るのは彼らですし、私たちはこれまで同様に彼らの指示に従うことになるでしょう」とカルテンボーンは付け加えた。