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バーニー・エクレストン「今後はまた週5日かけてF1を運営する」

2014年08月06日(水)17:02 pm

5日(火)に1億ドル(約102億5,600万円)の和解金を支払うことで、ミュンヘンで行われていた贈賄容疑裁判が終結することになったF1最高責任者のバーニー・エクレストンが、再び本来の仕事へと戻ろうとしている。

今回、エクレストンが金銭の支払いによって刑事裁判の和解調停を行ったことに関しては批判の声も多い。そして、F1の主要な利害関係者や、F1の筆頭株主であるCVC(キャピタルパートナーズ)も5日のニュースには満足していないのではないかとも言われている。それは、この裁判の結果がエクレストンの無罪を意味するものではなく、単に「自由人」として扱われることになったに過ぎないからだ。

ミュンヘン裁判所の女性広報担当官は次のように語った。

「被告人(エクレストン)が有罪か無罪かということを示すものではありません。彼は自由人としてこの法廷を去ることになります」

裁判が行われていた数か月にわたって、F1最高責任者としての仕事に完全に専念することができていなかったエクレストンは、今回の決定を受けてミュンヘンからまっすぐにロンドンへと向かった。

エクレストンはF1ビジネス記者であるクリスチャン・シルトを通じ、『Independent(インデペンデント)』紙に次のように語った。

「すぐに仕事に戻らないとね。追いついていかないとならない事柄もあるから、それに取り掛かっているよ」

「これまで週に2日を無駄にしていた。これからは本来行うべきことがまたできるようになる」

汚職容疑をかけられていた裁判で、実質的に金で無罪を買い取ったことに関しては、大きな批判の声もある。

しかし、エクレストンは悪びれる様子もなく、単に彼が億万長者であるというだけで非常に巨額の和解金を支払わされることになったとし、今回の件については「ちょっと、ばからしい」ものだと感じていると次のように語った。

「もし私が金など持っていないと証明できていたなら、金を払う必要もなかっただろう。結局のところ、そういうことなんだ」

エクレストンはさらに、『Daily Express(デイリー・エクスプレス)』にも次のように語った。

「いつも言っていたように、私は潔白だし、もし10月まで待てば大金を節約することができたはずだ」

「だが、ビジネスを運営しようとしているときに法律家たちと多くの時間を費やしていては、いろんなことを解決するのは簡単なことではないんだ」

エクレストンの弁護士も、もし裁判が単に予定通り行われていたとすれば、検察側が犯罪の立証を行うことにてこずっていたこともあり、エクレストンは無罪判決を受けていただろうと5日(火)に語っていた。

「何が起こったかと言えば、裁判官が戻ってきて事実上無実だと告げたということだ。彼は実際にそうする必要がなかっただけのことさ」

そう続けたエクレストンは、次のように付け加えた。

「今後また3か月も(F1から)離れるのはいいことではなかっただろう。その週に私が関与できなかったことについては週末に働いて追いつくようにしていたよ。はっきりしたことは分からないが、それによって多分少しばかり損害が出ているはずだ」

しかし、たとえ書類上は無罪となったものの、今回の汚職容疑裁判による印象悪化のダメージは大きかったのではないかとの推測は尾を引きそうだ。とりわけ、CVCがこれをどのように受け止めるのにも注目が集まりそうだ。

だがエクレストン本人は、『Express(エクスプレス)』紙に次のように語った。

「そう、私はこれまでのような週3日ではなく、週5日を使ってこのビジネスの運営をする状態に戻ることができるし、F1を買収する可能性だって残されているよ」

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