フェラーリのチーム代表であるマルコ・マティアッチが、フェラーリが2015年シーズンに復活を目指すためには、キミ・ライコネンをはずすことも考えるべきではないか、との意見に対して反論を行った。
■【ドイツGP後】F1ポイントランキング(ドライバーズ/チーム)
先週末のF1ドイツGPにおいて、チーム別ランキング3番手の座をウィリアムズに明け渡すこととなったフェラーリのフェルナンド・アロンソは、ホッケンハイムにおいて、チームは「1台のクルマしかあてにできない状況が続いており、これを改善しなくてはならない」と語っていた。
アロンソとしては、2015年にはより競争力を持ったドライバーをチームメートとして迎えることを望んでいるということかもしれない。だが、マティアッチは速やかにこうしたうわさが広がることを抑える動きに出た。
スペインの日刊スポーツ紙である『Marca(マルカ)』から、ここまでのアロンソとライコネンの対戦成績はアロンソの「10勝零敗」だと話を向けられたマティアッチは、「これはサッカーじゃないんだ」と答え、さらに次のように続けた。
「F1ではそういうとらえ方はしないんだ」
「もちろん、もっといい成績を望んでいるよ。だが、キミはフェラーリが来年にも必要とするドライバーなんだ」
マティアッチは、『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』にも次のように語った。
「我々は彼を信じている。彼はF1チャンピオンだし、現在、そしてこれからも我々の一員だ」
だが、その一方で、フェラーリは2015年に向けて大きな改革に取り組もうとしている。V6ターボエンジンの大きな改善を目指すとともに、昨年ロータスから移籍してきたテクニカルディレクターのジェームス・アリソンが初めて全面的に取り組むことになる2015年型フェラーリF1カーに大きな期待も寄せられている。
あるフェラーリ関係者はスペインの『AS』に次のように語っている。
「彼(アリソン)は来年のクルマのために懸命な作業をしているよ」
「フェラーリで初めて彼が造るクルマになるし、我々も非常に大きな期待を寄せている」