フェラーリのチーム代表マルコ・マティアッチは、今シーズン不振が続くキミ・ライコネンの引退を否定している。
F1第9戦イギリスGP前にライコネンは、「契約が終わるまでだ。そのあとはおそらくやめるだろう」と話した。現在のライコネンの契約は、2015年末までのものだ。
しかし、チーム代表のマティアッチは、この発言を深刻にとらえてはいないようだ。『Speedweek(スピードウィーク)』がコメントを伝えている。
「キミからF1をやめたいとは聞いていない」とマティアッチ。
「彼は、どうするか分からないと言って質問に答えただけだ」
「要するに、私はキミを最高の状態にするために一緒に取り組んでいるのであって、2016年にどうなるかを考えているわけではないということだ」
■「準備はできている」と語るビアンキ
今週シルバーストン・サーキットではF1合同テストが行われているが、イギリスGPでクラッシュしたライコネンの代わりに、フェラーリの育成ドライバーであるジュール・ビアンキ(マルシャ)が出走している。
フェラーリで走る準備ができているかと聞かれたビアンキは、「もちろん。僕はF1でやっているんだ。だからどんなことにも準備はできているよ」とイギリスのテレビ局『Sky Sports(スカイ・スポーツ)』に話した。
■アロンソはマラネロを訪問
一方、チームメートのフェルナンド・アロンソもテストに参加せず、フェラーリの本拠地マラネロを訪れている。『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』はこの理由として、2019年まで契約を延長する新しいオファーについて話し合っているのかもしれないと推測している。
実際には、アロンソはシミュレーター作業に取り組んでいるようだ。普段シミュレーター作業を行っているペドロ・デ・ラ・ロサは、8日(火)にシルバーストンで走行していた。
デ・ラ・ロサは、『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』にこう話している。
「残念だけれど、ルールが今のままなら、勝つための鍵はシミュレーターにあるんだ。悲しいことだけどね」