マクラーレンCEOロン・デニスの批判を受け、ジェンソン・バトン(マクラーレン)はドライバー市場に打って出ることを言明した。
今季はマクラーレンとの契約最終年のバトンだが、デニスは今週、「もっと努力」するようバトンを叱咤(しった)、ほかのチーム首脳たちを慌てさせた。
デニスの発言にバトンが面白くないのは、明らかだ。
「ロン(デニス)は自己啓発の演説でも練習しているのかな」と、母国レースであるF1第9戦イギリスGPの舞台シルバーストンで報道陣に語るバトン。今週末は、亡き父ジョンさんを追悼してピンクに塗ったヘルメットを装着、走行している。
「チーム内の誰か個人を指さすのはよくない行いだと思う」とバトンはいう。
現在34才のバトンは、2014年型車に競争力がないとはいえ、限界までプッシュしていないとのデニスの指摘を拒否する。
とはいえ、ホンダのワークスエンジンが載る後継の2015年型車でレースしてみたいのも事実だ。
「そりゃ残りたいさ」と、チーム残留の希望を表明するバトン。だが、契約は今年で期限切れとなる。
「このチームには明るい未来がある。ホンダとの提携は大きな力となるだろう。何といっても自動車会社とのタイアップだからね」
「でもF1チームは何もあそこ(マクラーレン)だけじゃない」とバトンはいうのだった。