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ルノーは2015年に備えるべきだとアラン・プロスト

2014年05月24日(土)7:07 am

かつて4度F1チャンピオンに輝いたフランス人元F1ドライバーのアラン・プロストが、F1公式エンジンサプライヤーであるルノーは、2015年に向けてしっかりと準備をしていく必要があると語った。

ルノーのアンバサダーを務めるプロストは、ルノーは新たなV6ターボエンジンが導入された今季に向け、単に準備不足のまま足を踏み入れてしまったと認め、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語った。

「我々は遅すぎたんだ」

「我々はここ数年の間、どのようにして成功がもたらされるのかということを見てきた。レッドブルは計画を持ち、そして4回もF1タイトルを獲得した。メルセデスAMGも計画を立て、今では手が届かないところにまで行ってしまった」

「ルノーも2015年に向けた計画を持つ必要がある」

だが、59歳となるプロストも、ルノーが単に今年はもうあきらめてしまい、来年により優れた「パワーユニット」の再承認を受けることを優先するというわけにはいかないと次のように続けた。

「我々は継続的に改善していかなくてはならない」

「メルセデスと比べて今のルノーがどういう位置にいるのかを言えるものは誰もいないよ。ルノーはスペインGP(第5戦)で大きな飛躍を遂げている」

「メルセデスのほうがまだ上だ。だが、彼らが躍進できたのは実は彼らのクルマによるものだったのだが、多くの者がそれを誤解している」

現在、昨年まで4年連続でチャンピオンチームとなったレッドブルを含め、4チームにエンジンを供給しているルノーでは、現在のV6ターボによるパワーユニットがその最大の能力を発揮できるまでもう少しのところまで近づいているとしている。

ルノーのF1エンジン責任者であるレミ・タフィンは次のように語った。

「我々としてはこれまで通りカナダGP(6月8日決勝)でエンジンの能力を100パーセント引き出すという計画で進めている」

だが、レッドブルではその通りになるかどうか、いまひとつ不安を感じているようだ。

メルセデスAMGのビジネス担当エグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフは、22日(木)にメルセデスエンジンを搭載したクルマが最近バルセロナのストレートで時速347kmを出したと語り、次のように付け加えた。

「そうすると、モンツァ(イタリアGP開催サーキット)ではどうなるかまだ分からないけれど、恐らく380kmは出るんじゃないかな?」

これに対し、レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは次のように語った。

「我々のクルマがモンツァで時速380kmも出せるなんて思えないね」

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