NEXT...F1開催スケジュール

コスト削減のため来年から金曜フリー走行1回目の中止も?

2014年05月06日(火)10:33 am

F1では、予算制限規則が導入が現実的に難しいと考えられている中、コスト削減の手段のひとつとして2015年から金曜日のフリー走行1回目を行わないという案も視野に入れているようだ。

F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)の会長であるジャン・トッドが導入を推し進めようとした予算制限規則案は、小規模チームたちはその導入を強く望んでいたものの、フェラーリ、レッドブル、メルセデスAMGといった有力チームたちによって組織されている「戦略グループ」によって否認されている。

小規模チームたちはこれに大きな憤りを表明したが、5月1日(木)にロンドンで行われたF1チームたちによる緊急会議において、2週間後に再び独自のコスト削減ルールに関する提案を行うよう求められている。

ドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』は、検討されているひとつの案が、2015年から週末の90分間のフリー走行を1回減らすことだと伝えている。

さらに、もうひとつ提案されているのが、現在の「パルクフェルメ」と呼ばれる作業禁止ルールの延長だ。現在のルールでは、各チームのF1カーは予選終了後にガレージ内の所定位置に設置され、一切の整備・調整作業ができないというルールになっている。

だが現状のルールでは、F1カーの仕様変更は実質的には予選後にしか「凍結」されない。このため、それまではヨーロッパの各チームのファクトリーから大きな予算をかけて新しいパーツが絶え間なくサーキットに送り込まれているのが実情だ。

2015年からは、この「パルクフェルメ」は金曜日に1回のみ行われる午後のセッションが終了した時点ですみやかに実施されるようにしてはどうかとの提案が行われている。

『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』は、先週ロンドンのビギン・ヒルで行われた会議では、さらに空力パーツの制限についても話し合いが行われたとも報じている。その中には、フロントウイングの仕様変更は1シーズンあたり4回までに制限するという案も含まれていたが、これについては全会一致での合意には至らなかったという。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック