F1最高責任者のバーニー・エクレストンは、贈賄罪での懲役を避け、F1の責任者としての地位を守るために、司法取引に応じるのではないかといううわさを否定した。
83歳のエクレストンには、元銀行家のゲルハルト・グリブコウスキーに金を渡してF1株を不当に高く評価させた贈賄の容疑がかけられており、来週からドイツで始まる裁判で有罪となった場合、最高で懲役10年を言い渡される可能性がある。
しかし、F1の責任者を続けるため、有罪を認める代わりに懲役をまぬがれる司法取引に裁判の途中で応じるのではないかといううわさもある。
こうしたうわさについて聞かれたエクレストンは、次のように否定した。「いや、まったくないね」
「私は、起訴された件について無罪を証明するためにこの裁判に臨むんだ」とエクレストンは『Telegraph(テレグラフ)』に語っている。
F1の商業権を所有する投資会社CVCキャピタル・パートナーズを率いるドナルド・マッケンジーは、犯罪行為で有罪となった場合、エクレストンは解雇されると話している。
しかし、『Telegraph(テレグラフ)』は「CVCの情報筋」から聞いた内容として、司法取引に応じた場合は「また別の状況をもたらす」可能性があると報じている。
これに対するエクレストンの反応を『Guardian(ガーディアン)』紙が伝えている。「ドナルドに聞くべきだ」
「私に何が言える?」とエクレストン。「彼の代わりに話すことなどできないよ」