フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)は新たなF1人生を歩み始めた。それにはふたつの意味がある。
1つ目は今シーズンからウィリアムズに移籍したことだ。昨シーズンのウィリアムズは全く戦績が振るわなかったが、今年から新たにメルセデスのパワーユニットを搭載することになり、マッサはそのパワーに満足している。
マッサは『Bild(ビルト)』に次のように語った。
「本当にうれしく思っている」
「ウィリアムズ移籍を選んでよかった。ラッキーだと思っているよ。今年のウィリアムズのクルマは良い感触だ」
「ウィリアムズがメルセデスエンジンに乗り換えたのは成功への第一歩だと思う。クルマは競争力があるし、また勝利を目指したいという強い気持ちがよみがえってきた」
マッサにとって2つ目の意味は、昨年まで在籍していたフェラーリとの関係が終わったことだ。フェラーリ時代のマッサは、激しい戦いを見せ、2008年にはタイトル争いを繰り広げた。この年、マッサは最終戦ブラジルGPまでタイトル争いを演じたが、惜しくもマクラーレンのルイス・ハミルトンにタイトルを奪われ、悔しい思いを味わった。マッサはフェラーリに8年間在籍していたが、今年からはマッサに代わってキミ・ライコネンがフェラーリに加わった。
F1ジャーナリストのニコラ・ポールからフェラーリのエースドライバーであるフェルナンド・アロンソの陰に隠れた存在だった4年間はどんな感じだったかと聞かれたマッサは、次のように答えた。
「教えてあげるよ」
「もう僕は召し使いじゃない! ウィリアムズは僕にチームの中でリーダーシップを発揮してほしいと思っている」
「時にチームの中で、今はまだよく分からないことをしなければならないこともある。だけど、勝てなければプロのレーサーとは言えない」