来週末に迫ったF1開幕戦オーストラリアGPに向け、レッドブルのスタッフは「四六時中、奴隷のように」働いている。レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコがこう明かした。
開幕前のテストではトラブルが頻発し、まともに走れなかったレッドブル。しかし、今季型RB10が速さを秘めているのは間違いないようで、ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)は「見事」と高く評価、ジェンソン・バトン(マクラーレン)も『Marca(マルカ)』へ次のように語っていた。
「何周かリカルド(ダニエル・リカルド/レッドブル)と一緒に走ったんだけど、彼はストレートで僕を抜けなかったんだ」
「彼は11コーナーでアウト側から僕を抜いていった。高速コーナーでだよ。あんなの今までに見たことない」
マルコによると、エンジン関連のトラブルを除けば、クルマのパフォーマンスはいい状態だという。
「我々のデータによれば、新パーツは期待どおりに機能し、クルマを進化させてくれた」
「コース上で順調に見えないのは、エンジンのソフトウエアによるものだ」と『Auto Bild(アウト・ビルト)』誌に語ったマルコ。『Bild(ビルト)』紙に対しては、次のように話していた。
「やることが山のようにある。特にソフトウエア担当の連中は、18時間シフトで四六時中、奴隷のように働くことになる」
「だが、共に勝利できる仲間は、共に激務をこなせる仲間だ」
今季タイトルの最有力とされるメルセデスAMGもレッドブルを警戒しており、メルセデスのモータースポーツ責任者トト・ヴォルフが『Frankfurter Allgemeine Zeitung(フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング)』へこう語っている。
「彼らが復活すると確信している。時間の問題だ」