今年、新たなV6ターボエンジン時代を迎えたF1だが、エンジニアたちは技術的問題の解決のために、これまでよりも4倍も時間が必要になるという。
スペインの日刊スポーツ紙である『Marca(マルカ)』のマルコ・カンセコ記者は、これは非常に重要な問題であり、レース週末の土曜日の朝に故障が起きれば、予選の開始時間に間に合うようには修理ができないことを意味するものだと書いている。
カンセコは、これまでに行われたヘレスとバーレーンでのテストで何度も見られた故障に関して言及しながら、次のように述べた。
「修理工程には、時折4倍もの時間がかかっていた」
「これまでギアボックスの交換に1時間かかっていたとすれば、今では4時間かかってしまう。それがエンジンの場合なら、7時間も要してしまうことになる」
フェラーリでディレクター・オブ・エンジニアリングを務めるパット・フライは、これについて次のように語った。
「クルマは非常に複雑で、組み立てて、問題を見つけるだけでも時間がかかるんだ」
さらに、トロロッソのあるメカニックも『Marca(マルカ)』に対して次のように述べた。
「問題は、新しいパワーユニットにおいて、すべてがミリ単位で組み込まれていることだ」
「異常センサーが作動し、予防措置としてクルマを止めた場合、エンジンの半分ほどを分解することになる場合もあるんだ。取り扱いは本当に複雑だよ」