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ロンドン裁判所、エクレストンの「買収」を認定

2014年02月21日(金)13:54 pm

ロンドン裁判所で、20日(木)にF1最高責任者であるバーニー・エクレストンに対する評決が下されたが、エクレストンにとっては良いニュースと悪いニュースを同時にもたらすものとなった。

コンスタンティン・メディアン社によって起こされた1億4,000万ドル(約14億3,000万円)に及ぶ損害賠償の訴えは退けられたものの、ガイ・ニューイ裁判官によって読み上げられた判決文には、83歳となるエクレストンが「買収」を行っていたと記されていた。

これはエクレストンにとっては大きな打撃だ。もし、ドイツにおける刑事裁判においても同様に賄賂(わいろ)の支払いに関して有罪だと認められれば、エクレストンは今年の後半にも収監され、長く君臨してきたF1最高権威の座も間違いなく失ってしまうことになる。

ロンドン裁判所の判決文には、「(エクレストンによる)支払いは賄賂であった」と記され、すでに収監されている元銀行家ゲルハルト・グリブコウスキーとエクレストンとの間に結ばれた合意は「買収」であったとも付け加えられている。

それにもかかわらず、ニューイ裁判官はコンスタンティン・メディアン社の訴えを退けた。その理由は、同社と前F1株式所有者については、賄賂の支払いにおける「エクレストン氏の目的とは関係がなかった」ためだとし、次のように付け加えた。

「グリブコウスキー氏との買収工作によってコンスタンティン・メディアン社に損失が生じたことを示す証拠はなかった。その事実は、本請求において致命的である」

しかし、裁判官は、エクレストンが「信頼もしくは信用できる証人」ではなかったと述べ、エクレストンに対し厳しい評価も下している。

しかし、エクレストンの弁護士は、その判決の明るい面に目を向け、被告人としてのエクレストンは裁判官によって「完全に無罪」であると認められたと語った。

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